2018年11月18日日曜日

本物の音楽をこの場で体験すること

あおぞらピヨピヨ合唱団はボランティアとして活動しています。
指揮と指導をしている私は、他にも絵本読みきかせや文化交流ボランティアとして、子どもたちの通う小学校のクラスに入ったり、全校集会中でコーディネータとして活動させていただいています。人形劇の音楽担当として楽器に囲まれてることもあります(笑)
大学の時は教育哲学を専攻し、実際教諭としての経験もあるのですが、子どもを産んで育ててみて、この教育論で行こう!というものは特になく、強いて言えばシュタイナーやモンテッソーリなど遊びを通して学ぶのが好きなくらいです。
立場上、子育ての相談もお受けしたりするのですが、そもそも私がしっかり正しい子育てができているかというと自信もないので、あくまで子育てをしている同志として、お茶ついでにおしゃべりをさせていただいています。
何が正しい子育てかなんて、時代や文化、おかれた環境によっても変わってきます。
ただ、今まで母親として、そして合唱や絵本、国際交流として海外の子どもたちとも関わらせていただいた経験として、「子どもにはよいものを」というのがあります。食べもの、絵本、おもちゃ、音楽、異文化、長く生きてきた人たちとの優しい触れ合い。子どもたちに関わる全てのこと。
絵本は図書館でみなさまでそれぞれ借りられますし、おもちゃはお菓子などは、我が家に遊びに来てもらったらお友達として一緒に楽しんだりできます。異文化交流は市の支援する団体と、小学校の先生方のお力を借りながら、子どもたちと楽しませていただいています。
そして、音楽はもちろん、今はYouTubeなどでも自由に聴けるのですが、私が体験してもらいたいのは、今ここで、作りあがっていく音楽の体験です。生のピアノをきいて、子どもたちが声を合わせて、つたなくても本物の音楽を楽しむこと。
日本の美しい、四季の彩を感じる歌や、ちょっと本格的に見えて、素直に美しいと思えるクラッシックを、その言葉のやメロディやリズムを友達と感じること。
最近は小学校でもクラスにはオルガンは置かれてなくて、CDに合わせて歌うことが多くなってきたようで、例えば朝の歌もアイドルや韓流ポップスを歌うのも目にします。それはそれで子どもたちが楽しむのも賛成なのですが、あ、音楽を体験する場所が別に必要だな、と感じたのが、私たちがボランティアで合唱団を始めたきっかけです。
そして、そこで体験した音楽を、病院や福祉施設、お年寄り住むケアマンションなどにお邪魔して、歌って、笑顔になっていただくこと。
先日はお尋ねしたグループホームは九響をはじめとする音楽関係者の方が多く、シューベルトをどもたち小さな子も含めが楽しく歌っていることを驚かれ、アンコールとリクエストを頂きました。子どもたちの声を聴き、涙が止まらないお年寄りもいらっしゃいます。
あっというまの過ぎ去ってしまう子ども時代、すてきな音楽に触れて、本物の音楽が人の心を動かす瞬間を体験すること。子どもにしかできない、子どもらしい時間を見守ること。
すこし大仰になりましたが、私たちがこの活動で続けていきたいことです。